「水の手(みずのて)」とは、主に城郭において、生活や籠城に不可欠な飲用水を確保するための水路、井戸、溜め井などの施設や場所を指す言葉である。

城の生命線である水を供給する場所として、敵から隠された位置や、川に面した場所などに設けられた。(※写真は新宮城の水の手)

具体的には以下の特徴がある。
役割: 飲用水の確保、消火用水の確保。
場所と構造: 井戸、湧き水(溜め井)、川からの取水場など。
重要性: 山城では水の手の確保が最も重要であり、籠城戦ではこの水路を敵に破壊されると致命的になるため、防御の要だった。 

主な例:

井戸曲輪(いどくるわ): 春日山城など、本丸の裏手や見えにくい場所に配置された井戸。
井戸櫓(いどやぐら): 川から水を汲み上げるために設けられた専用の櫓。
水の手門: 松江城など、水の手の近くに設けられた門。 

また、転じて消火用の水を指すこともある。